ポコンポコンポコン…
ポコンポコンポコン…
ポコンポコンポコン…
ポコンポコンポコン…
ポコンポコンポコン…
ポコンポコンポコン…
ポコンポコンポコン…
ポコンポコンポコン…
ポコンポコンポコン…
ポコンポコンポコン…
ポコンポコンポコン…
ポコンポコンポコン…
ポコンポコンポコン…
ポコンポコンポコン…
時刻は20時。
丹波篠山総合スポーツセンターの2階からポコンポコンポコンポコンという音がする。
「これは軽快な音じゃなあ」と聞いていると
まるで魔法にでもかかったかのように、ポコンポコンポコンという音に合わせて施設に吸い寄せられたのだ。
扉を開けると、そこには人がおり、
何やらテーブルに桶を並べて、そして桶を持ちながらピンポン玉を打ち合っているではないか。
なるほど、あの心地の良いポコンポコンポコンポコンポコンという音の正体は
これだったのか。
卓球を桶でやっているのだろうか。
本来、卓球のネットにあたる部分が桶で代用されている…
ゆるい感じできゃっきゃうふふでやっているのかと思っていたら…
残像が見えるぐらいの勢いでピン球を飛ばしている…
なんだこの競技は…
動画でもポコンポコン音と臨場感を体感していただきたい。
ASMRで聞いたら気持ちよさそうな音である。
写真手前の方が、今回このグループの代表の方である河南さんだ。
この競技、「桶ット卓球」というらしい。
取材をしようと思ったら…
「とりあえず参加してみて」とのことで、
懇切丁寧に教えてもらいました。
サルでもわかるように教えてもらいました。
よく分かる桶ットのルール
※なお、1日体験しただけなので間違っている可能性あり(一応、ネットでも調べました)
- ラケットは桶を使う(サイズ規定があるらしい)
- 桶はどこに当ててもOK
- 桶は両手で持つ(持ち方は自由)
- ダブルスでやるが、打つ順番は自由
- サーブは片方がトスして片方が打ち、自コートにバウンドさせてから相手のコートに入れる
- サーブのときはトス側が「アー、湯(ユー)、桶(オッケー)?」と言って、打つ側が「桶(オッケー)」と言ってから始める
- ネットインは有効で、たまに桶に入るときは失点だが「桶ット」と宣言するとノーカン
- アウトボールが桶に当たったら、当てたほうが失点
などなど。
卓球とは似ているところもありますが、両手持ちであることやダブルスは交互に打たなくていいところなどが卓球とは違うルールです。
両手持ちならどこを持ってもいいので、ハンドルのように持ってもいいし、
写真手前の方のように片方だけを両手で持ってもいいわけです。
左右を持つと安定しますが、パワーは出せません。
片方だけを持つとパワーが出ますが、安定しません。
どちらのスタイルでいくか、はたまた状況に応じて使い分けるのか
いや、新たなスタイルを見つけるのも良いかもしれない。
そんな戦略も楽しめます。
僕はバベルスタイルです。
天高く桶を掲げることで相手を威嚇します。
桶ットについて聞いてみた
「Shall we oketto?」を主催している河南文子さんに桶ット卓球の魅力を聞いてみました。
ちなみにこの会は隔週の夜に実施していますが、河南さんは昼にも「ふらわぁ桶ット」という会も行っているそうです。
河南さんは桶ット卓球自体がスタートした1年後ぐらいに、知人に誘われ桶ット卓球に参加してみたところ
あまりにも上手くできなかったことで悔しくてそこから今も競技に参加し続けているそうで、その歴はおおよそ10年になるのだとか。
「Shall we oketto」は1年ほど前から主催しているらしく、コロナ前に行われた2020年の世界大会@丹波篠山市で出場しないかと誘ったALTの先生が、大会後も「桶ット卓球やりたいなぁ」と思っていたときに河南さんと再会し、「ほなやろか」ということで始まったそうです。
毎年、今田薬師温泉ぬくもりの郷で大会が開催されており、その参加者は200人近くにのぼるほどの大盛況。(ちなみに、地方予選とかがあるわけではなく、全国・世界規模で見たときに1箇所でしか開催しないので「全国大会」「世界大会」と言い切っています)
河南さんもそんな大会を待ち望む一人。
もっと桶ット卓球の参加者を増やしたい!と熱心に語っていただきました。
2021年大会は中止、そして今年2022年は現在延期ということで、ぜひ開催してほしいところですね。
「Shall we oketto?」は毎月第1、第2木曜日の夜19時から丹波篠山総合スポーツセンターにて開催中。
「やってみたい!」という方は代表の河南さん(090-3722-4755)へご連絡ください。